プログラミングってよくわからない。子供にどうやって教えたらいいの?
こどもへの『プログラミング』教育で迷っているあなたへ。
文部科学省は2020年から小学校での「プログラミング教育の必修化」を全面実施することを決定しました。
日本では、『プログラミング教育の方法』が話題になっています。
今回は『こどものプログラミング教育』にとりくむ前に知っておきたい、こどもがプログラミングやテクノロジーインターネットの世界と仲良くなる方法を紹介します。
イギリスの子どもたちもやっています!
こどもが小さいうちから「プログラミング的思考」の伸ばしたい、プログラミングが好きになる方法を知りたい、と考えている方ならこの記事がおすすめです。
プログラミングは大人のほとんどが説明できない
プログラミングとはなにか?こどもに説明できる?
・・・ぜんっぜんわかんない・・・!
大丈夫です!
世界中のほとんどの親はプログラミングについてよくわかっていません。
日本の友人にも、イギリス人の友人にも聞いてみましたが、明確に答えられた人はいませんでしたよ。
プログラミングは、「厄介で超難解な数学のようなもの」、「プログラマーなど特別な人間だけが扱えるもの」と多くの人が考えています。
プログラミングとは?
プログラミングとは、簡単にいうと『コンピュータが思い通りに動くように指示すること』です。
指示するためには、『プログラミング言語』という特殊なコードが必要です。
コンピュータと会話するためのことば、それが「プログラミング言語」ということになります。
この『プログラミング言語』も一筋縄ではいかず、「JAVA(ジャバ)」、「Ruby(ルビー)」、「Python(パイソン)」、「PHP(ピー・エイチ・ピー)」、「C/C++(シープラプラ)」…など200種類をこえる言語が今も開発され続けている現状です。
これらのプログラミング言語は、例えばウェブサイトを作りたい、アイフォンアプリをつくりたい、などの用途によって使う言語が違ってきます。
さて、これが最低限プログラミングとはなにか?でお子さんに説明できることです。
小学生以下の幼児に対しては、「プログラミング言語」の選択や、プログラミングの学習ははっきりいって必要ありません。
それより、日本語や英語の本をたくさん読んだり、美しい絵にふれる機会をつくったほうがよいでしょう。
しかし、小さなころから「プログラミングの考え方(プログラミング的思考)」に親しんでおくと、『問題解決能型の思考』が育つと言われ、「生きる力」が身につくと重視されるようになっているのです。
この「プログラミング的思考」は、プログラム言語を覚えたりコーディングすることではなく、「プログラムの考え方」の理解や、「ものごとを解決するための手順(アルゴリズム)」を知っておくことです。
まず親であるあなたにおすすめ
1)リンダ・リウカスのTED(講義)を見る(無料)
リンダ・リウカス(Linda Liukas)は、フィンランド出身のプログラマー、絵本作家です。
子どもがプログラミングやテクノロジーを身近に感じられるような本を書くため、アメリカのクラウドファンディング(kickstarter)を利用して、『ルビィのぼうけん(Hello Ruby)』という本を世に出しました。
彼女が考える『こどもがコンピュータを好きになるにはどうしたらよいか?』というTEDの講義は必見です。
リンダが描く女の子の主人公「ルビィ」は、プログラミング言語「Ruby」から!他のキャラクターもプログラミング言語が由来です。
小さいこどもには絵本を
リンダ・リウカスの『こどもにプログラミングをわかりやすく伝えたい!』という情熱のつまった絵本、それが『ルビィのぼうけんシリーズ』です。
この絵本は、『プログラミング言語』はでてこないのに、プログラマーの問題を解決する手順、『プログラマー的思考法』を学ぶことができます。
『ルビィのぼうけん│こんにちは!プログラミング』
『ルビィのぼうけん』は全作が前半の物語部分と後半のアクティビティの部分にわかれています。
『ルビィの冒険│こんにちは!プログラミング』の前半は、ルビィがパパからの手紙をヒントに5つの宝石を探す物語。
後半は、プログラミング思考に役立つクイズのようなアクティビティ(練習問題)や紙とペンでパソコンを作ってみるなどの工作があります。
『ルビィのぼうけん│コンピューターの国のルビィ』
第二弾のこの絵本は、お父さんのPCのマウスカーソルが動かなくなったことをきかけに、ルビィがコンピューターの中の世界に飛び込みます!
コンピューターの国の人達に出会うたびに、部品の役目や動きかたを知っていくストーリー。
この本は、コンピュータの各部品(CPUやRAMなど)について学ぶことにフォーカスされています。
『ルビィのぼうけん│インターネットたんけん隊』
ルビィが友達と一緒に、雪でインターネットを作る遊びをしながら、インターネットの世界を体感していく物語です。
アクティビティでは、ネットの楽しみ方や「ほんもの?にせもの?」など危険性についても理解できます。
※対象年齢5歳~
リンダは、AIについてのこども向け絵本を発表する予定です。
ルビィのサイトでさらに遊ぶ!
絵本と公式サイトがリンクしているので、実際にアクティビティの素材を無料で手に入れることができます。私も絵本と一緒に使ってます!
ルビィのぼうけん(日本語のサイト)

引用:ルビィのぼうけんサイト
>>>『ルビィのぼうけん特設サイト』
上部タブの「あそぶ」をクリックすると、さまざまなプログラミング思考やテクノロジーを感じるためのアクティビティがあります。
おすすめ!
ルビィのぼうけんの教材一式も手に入る
ルビィのぼうけんのプログラミング教材も手に入ります。
自宅でじっくりプログラミング教育に取り組みたい人や、数家族あつまって子どもたちに教えたい場合、また塾や講師、幼稚園や小学校の先生に向けておすすめです。
まとめ
この記事を書こうと思ったきっかけは、イギリスで息子(9歳)にプログラミングを教える方法で悩んでいたとき。
こどもにホームスクーリング(学校に通わず自宅で学習)をしている英国の友人が、「ルビィの本をつかってプログラミングを教えている」とおすすめされたことがきっかけでした。
多くのプログラマーが、超難解数学のように感じる「Ruby」や「JAVA」などの言語を覚えることよりも「プログラミング的ものの考え方」、つまり問題解決能力を育てるほうが大事だ、と言っています。
プログラミングを学ぶことは、プログラマーになることだけが目標ではなく、こんなことを身につけることができるといわれています。
- どう伝えるか?発見するか?
- どう問題を解決するか?
- そもそも問題とは何なのか?
- 解決するまで繰り返す
ルビィの絵本をすすめる理由は、大人が苦手なテクノロジーの理解や説明、考え方を、こどもに対してやさしく問かける、そんなしくみがあるからなんだね!
一冊で3度も4度も楽しめる、『ルビィのぼうけん』の読み方例
- お子さんが自分で読めない年齢では、ルビィの本のストーリー部分を読み聞かせる
- こどもが自分で物語を読めるようになる
- 小学生低学年になったら、親子でアクティビティにトライする
ますます進むテクノロジーの世界は、大人より子供が素早く吸収しています。
ただ麻薬のようにゲームやコンピュータの世界に没頭するのではなく、世界や宇宙に飛び出す冒険ができるような子になってほしい。
冒険することでワクワクした気持ちを芽生えさせてあげたいな、とわたしは思っています。
この記事があなたのお役にたてば嬉しいです。アトリ